商品企画の専門書は「オケージョン対応」と称していろいろな商品の開発を奨励する。たとえば「オフィスで働く二〇代の「できる」女のために、ビジネス対応の装いやバッグの提案」。そういわれて丸の内界隈をうろうろしても、リクルートの時期以外、A4サイズの書類がぎっしり詰まったバッグを片手に持つスーツ姿の女性にはめったにお目にかからない。きっと彼女たちは、オフィスでどれだけ許されるかを試すために、遊び心のあるフェミニンな服を選び、見るからに書類入れではない、おしゃれなバッグに書類を忍ばせているのかもしれない。
(注目ファッションブランド)
mic革小物
http://www.mic1978.com/
ほとんどの「ライフスタイル」提案型のブランドは、「オフィス」「アフター6」「ウィークエンド」「フォーマルパーティー」「ホームパーティー」「旅行」などのライフシーンを設定して、それにふさわしいであろう服のルックスや雑貨をこれでもか、これでもか、と提案する。しかし、ホームパーティーを催すのは年に何回だろう。ましてフォーマルパーティーは?旅行に行くとき、スキーや登山など特殊な場合を除いて、わざわざ「旅行着」を買う人が何人いるだろうか。