昼も夜も活動する現代人。光の使い方がまちかっているために、不要な疲れや不眠に悩んだり、仕事の効率を落とすなどのトラブルがふえています。しかし、むかしから日本人はこの生活を続けているわけではありません。むしろ、古人は光のマネジメントが上手な。“灯り脳”だったのです。そこで、古人の知恵を覗き見ながら、現代へのヒントを探ってみましょう。むかしの茶庭などは北側につくられていました。これは、花を家に向かって咲かせることで、家族が花を愛でられるように配慮されていたのです。一方、戦国時代の茶人・千利休は、昼光を積極的に活用するように茶室を南面につくったそうです。現在、国宝に指定されている日本最古の茶室建造物、京都の「待庵」は千利休独特の構想で建てられたもので、広さは二畳。蹟口という狭く小さな出入り口を含めれば、連子窓、格子窓など三つも窓があります。茶室に窓がつけられたのは、この待庵が最初だそうです。
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