都市、地方を問わず、高齢者の孤独死が増えていますが、なかでも深刻なのが公共住宅団地で多く発生していることです。公共団地では、一般的な街に比べて高齢化と単身化のスピードが速いことが背景にあります。団地での孤独死とはどういうことを指すのでしょうか。団地入居者の実態調査をしているURによると、法医学的とはいいにくいかもしれませんが、その定義は「団地内で発生した死亡事故のうち、病死または変死の一態様で、死亡時に単身居住している賃借人が、だれにも看取られることなく賃貸住宅内で死亡した事故(自殺および他殺を除く)」ということになります。
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東京都新宿区の都営戸山団地の住民の会が各戸にホットラインを設けたのは、その孤独死を防ぐためでした。同団地は二四〇〇世帯弱、約三二〇〇人が居住していますが、六五歳以上の高齢者が約五割を占めています。○六年に二人、○七年に五人が孤独死しているのが発見されるにおよんで、同年、緊急ボタンを押せばコールセンターにつながるホットラインのシステムを設置することになったというのです。