一度ぐらいでは、ね。そしていま彼女は、1年振りの恋にときめいている。結婚は考えていない。まだ。今の彼とは、付き合い始めてまだ、1か月。何もかも新鮮という時かもしれない。「今は、海外出張中だから、思うように話したいことも話せない」「出張といっても、2週間ぐらいのもんなんですけどね」などなど。そのひと言ひと言が、20歳そこそこの女の子のようで、彼女さえ新鮮に見えて仕方なかったけど。恋に恋してって年じゃないけれど、今の彼のいいところも悪いところももっと知っていきながら、それで結婚したいとお互いが思ったら、その時は、結婚すればいいという。先輩のことが、知らない間に教訓のように心の中に残ってしまっているのか。一度のプロポーズに、NO!したことは、次はないかもしれないという焦りではなく、もっと自分にふさわしい人が現われてくれると信じる、自信と期待につながったのか。彼女の場合は、紛れもなく後者の人だ。