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モデル業界という無情の世界

モデル業界という無情の世界では、エージェンシーやクライアントから頻繁に体重チェックを受けることになる。仲間と派手に騒いで飲み食いしたせいであろうと、成長による体重増加であろうと、とにかくちょっとでも太り始めようものなら、モデル自身すぐに痩せなければと思うはずだし、当然、周囲からもプレッシャーを受けることだろう。「残念なことに、痩せることを拒否してクビになる例もあった」とコルスラッド。「企業との契約には、ほとんどの場合、体重は現在の数字から一〜一・五キロ以上増減しないこと、という条件が盛り込まれるんだ」。その結果はあまり喜ばしいものではない。食べ物を噛むだけにして吐き出す、果物の核を吸って食べた気になる。ダイアン・アイアンズの一九九八年の著『スーパーモデルに学ぶ美しさの秘訣』では、スリムでいるためにモデルたちが使う奇怪な術の数々が暴露されている。今では、ファッション・モデルにもいろいろな〈細さ〉がある。二〇〇一年、モデル業界に〈スキニーにさらにスキニー〉という戦争が勃発した。つまり、セクシーなブラジル人モデルとボーイッシュなベルギー人モデルの戦いである。フラットな体型からちょっとでもはみ出たモデルは〈曲線美〉と称される。