C氏は、プロフェッショナルを自称するファンドマネージャーで、MBAや米国の証券アナリストなどの資格も持っており、何より自信家だった。彼が、三〇代後半のことであったが、仕事上の問題で上司と衝突して、いきなり会社を辞めてしまった。同業界の他社の知人が多かったし、当初は、ヘッドハンターに対しても余裕のある態度で職探しを依頼していたのだが、それぞれの知人も彼の採用を決められるほどの権限を持っていなかったり、彼の能力に対する業界内の評価が本人の思っていたほどのものではなかったりして、当人が探すポジションと話を持ちかけられた会社の側の認識とにギャップがあって、失業期間が一年近くにおよんでしまった。
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結局、彼は、仕方なく、同業種の今までよりも小さな会社に入り、同じ仕事で、より年収を下げた就職が決まった。職が決まる頃には、傍目にもすっかり樵悴していた。D君は、日系の大手証券会社から、仲間数人でまとまって外資系の会社への転職を考えていた。