アンチモンとマンガンの配合割合をコントロールすると、赤みがかかった白色から青みがかっか白色まで、色温度で言うと2700K〜6500Kまでの光を、一つの蛍光体で実現することができた。効率も、それ以前の蛍光灯にくらべて2倍、およそ60ルーメンノワットにも向上した。そのうえ、原料となる素材が安価で非常につくりやすかったのである。この蛍光体を用いた蛍光灯は、1946年に市販された。蛍光灯が電球のライバルとして急速に普及していったのは、・このマッキーグによる「ハロリン酸カルシウム系蛍光体」の開発によるところが大きい。蛍光灯が「第3の白い光のイノベーション」になっていった大きな技術革新を、マッキーグが成し遂げたと言ってよいだろう。1970年代の初めになり、波長450ナノメートルの青、550ナノメートルの緑、610ナノメートルの赤に狭いピークをもつ蛍光体を用いれば、白色蛍光灯の効率がさらに向上することが理論的に示された。光の三原色がそろうのだから、当然ながら、演色性(ものの色を忠実に再現できる度合い)が悪いというハロリン酸カルシウム系蛍光体の欠点色も、大幅に改良される。