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コインパーキング市場の今後

路上駐車に関して、おおかたの人が大なり小なり不愉快な思いを経験しているだろう。場所の取り合いでもめたり、前後ギリギリに停められて車をだすにだせない例、傷をつけられたり、二重駐車で二進も三進もいかないなど、枚挙にいとまがない。記憶されているかもしれないが、駐車に絡む問題で新聞ダネになったひとつのケースを披露しておきたい。東京都・世田谷区で路上駐車しようとしたトラックが、後続車の女性に文句をつけられた。たまたま同じ場所に停めようとしたようだ。おそらく、場所を詰めろという要求だったのだろう。それを断ったトラック運転手に対し、その女性は罵声を浴びせ、走り去ろうとした。血気盛んな“トラック野郎”がこれを放っておくわけがない。車を追いかけ、横を併走する形になってふとみると、その女性、ハンドバッグの中からやおら拳銃のようなものを取りだしたのだ。これにはさすがのトラック野郎も肝をつぶしてしまった。なにしろ、拳銃による犯罪が、かつてのような暴力団関係にとどまらず、深く一般市民の中にまで浸透しつつある昨今だけに、「それは一大事!」と業腹半分、警察に緊急第一報した。大騒ぎになったのはもちろんのこと。防弾チョッキに身を固めた警官、捜査官の緊急配備が即座になされたのは、いうまでもない。が、事は時をおかず一件落着する。終おってみれば、それがおもちゃのピストル(エアガン)だったと判明した。騒動の主は女子大生だったが、留学経験があり、アメリカの治安の悪さを目のあたりにして、帰国してからも、おもちゃのピストルを護身用に携行していたとのこと。なんとも人騒がせな話である。警察では厳重注意の上、放免したが、女子大生はことの重大さにベソをかいたという。終おってみれば笑える話ではある。この騒動の発端は、駐車スペースをめぐるトラブルにある。拳銃騒ぎはあくまで付随して起きたにすぎない。ただし、これが実銃だったらどうなっただろう。注意を喚起しておきたいが、カラオケマイクの奪い合いで、容易に殺人事件にまでエスカレートしてしまうご時世だ。もし、かりに相手が暴力団関係の人間で、実銃を携帯しており、腹の虫の居所が悪かったりすれば、何、が起きてもおかしくない。アメリカでは、この程度のいい合いが事件を引き起こすのは日常茶飯事である。女子大生が相手で、トラック運転手は運がよかったなどと、つまらない納得のしかたも成立するのではなかろうか。再度述べておくが、事件の発端は駐車スペースの奪い合いにある。そして、それ以前に互いの社会的マナーの悪さも手伝って、話がこじれたものと解釈できる。

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